人工知能

2010年10月14日

人間と機械のもっと本質的な違いは,人間にとっては思考自体も観察の対象であるというところである.

思考は人間にとって気付いたときには既に組み込まれているものであり,ひとは皆,思考とは何か具体的にはわからないまま手探りで思考を行っている. 思考のルールを完全に把握して思考している人間は今のところいない. もしそのような人間がいたとすると,そのひとにとっては全ての問題が計算問題になる. 人間は特定の対象について考えるとき,その思考自体についても知見を得る. それにより,当初考えもしなかった考えを思い付くことができる.

この思考の「イデア」のようなものを,機械に組み込むことをしなければ,人工知能は実現できない. これを行うことは非常に難しい. これを行うプログラマは思考のルールを全て把握して記述する必要がある. ニューロン単位によるシミュレーションなどでも,人工知能が実現可能かもしれない. しかし,もしそのようなシミュレーションができたとすると,そのシミュレーションプログラムを読めば,どのようにしてそのプログラムが人工知能を生み出したのか 全て把握できるはずである.(人間の思考とは違い,プログラムの全ての動作は定式的に理解可能なため.) プログラムを書いた人は当然そのコードを読んでいるので,思考のルールを全て把握するのと同じことをしているはずである.

結局何がいいたいのかというと,思考のルールを把握していく以外に,人工知能は実現するいい方法はないということであり,それはつまり逆に考えると,人工知能を実現する研究は,それを読んだ人間に思考をどのように行えばいいのか,目からウロコが落ちるような示唆を必ず与えてくれるようなものであるはずであるということである. という考えで,日々最強を目指して思考のルールを把握しようと研究している.


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