形式的表現の歴史 - 数式の表記とプログラミング言語の歴史

形式言語と自然言語

形式言語とは有限のルールにより数学的に定義可能な言語のことをいう。
形式言語の例には、数式やプログラミング言語がある。

それに対し、我々が日常使用する英語や日本語のような自然言語は形式言語ではない。
一般的にこれらの言語の解釈は経験的知識に依存しており、その解釈のためには経験的知識による補完が必要であるからである。

表現を数学的に定義された対象に対するものに限ったものが形式言語と考えて問題ないように思われる。

形式言語は対象のより直接的な表現を目指し研ぎ澄まされている。

数と数式の表記の歴史

数の表現はもっとも単純な形式的表現である。
数の表現の歴史を振り返ることは、形式的表現一般について多くの示唆を与えてくれる。

数字の発明

人が数を記録するようになってから、最初の大きな革新は数字の発明であろう。
数字の発明により、大きな数でも素早く読み書きできるようになった。

|||| => IV, 4, ...

10進記数法の発明

CCⅤⅠⅠ => 207

5つのアイデア

新しい概念の発見と導入により、

数学記号の発明

27 plus 205 equals 232 => 27 + 205 = 232

プログラミング言語の歴史

コンピュータの発明により、それ以前は自然言語により記述されていたアルゴリズムが形式的に表現されるようになった。
それにより、アルゴリズムの形式的表現であるプログラミング言語の研究が始まった。
形式的表現の範囲は大きく広がった。

機械語

関数によるモジュール化

静的スコープ

高階関数

参照透明性

型システム

ポリモーフィズム

パターンマッチ

プログラミング言語の未来


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